Fly Me to the Moon
今日は皆既月食でしたね。
みんな空を見上げながらスマホで写真を撮っていて、楽しそうでした。
そこまで寒くないし、澄み渡った秋の夜空で最高のタイミングだったと思います。
都心はビルや灯りのせいで全然星空が見えませんが、皇居まで行くと突然空が開けます。
僕は満月や流星群のときなど、皇居に行くことがあります。
みんな空を見上げながら歩いていて、同じことを考えているんだとわかるあの空気感が好きです。
じーっと月を見ていたら、 Fly Me to the Moon の曲を思い出してきました。
日本人は月を見ると、夏目漱石が言ったとか言ってないとかいわれている「月が綺麗ですね(愛しています)」の言葉をまず思い浮かべると思います。
これは日本人の奥ゆかしさを表している話だとよく言われますが、実はアメリカで生まれた Fly me to the Moon の歌詞にも同じような奥ゆかしさが出ています。
以下が歌詞と僕が訳した和訳です。
Fly me to the moon
Let me play among the stars
Let me see what spring is like
On Jupiter and Mars私を月へ連れて行って
星たちの中で遊ばせて
木星や火星では
どんな春なのかを見せてほしいIn other words, hold my hand
In other words, darling kiss me言いかえれば、手を握って
つまり、キスをしてほしいってことFill my heart with song
And let me sing for ever more
You are all I long for
All I worship and adore私の心を歌で満たして
そして永遠に歌わせて
あなたは私がずっと望んでいた人
尊敬し、敬愛する人In other words, please be true
In other words, I love you言いかえれば、叶えてほしい
つまり、愛してる
本当に良い詞だと思います。
それまで自分の気持ちを伝えるのを抑えていたのに、最後に我慢しきれず「I love you」と言ってしまうところがアメリカ人らしいですね。
きっと日本人の作詞ではこうはならないんだろうなと思います。
細かな違いはあれど、どちらも自分の恋心を月に隠して伝えていて面白いです。
今日は深夜にこのブログを書いているので、なんだかセンチメンタルな気分です。
夜や月には人を感傷的にさせる何かがある気がします。
月に詩的な意味がたくさん込められてきた理由がよくわかりました。
みなさんは月食を見て、何を考えましたか?